こめかみの血管が浮き出て見えるという症状に気づいたとき、多くの人がどの診療科を受診すればよいのか迷うことでしょう。この症状は様々な原因によって起こり得るため、一概に「この科」と断定するのは難しい場合がありますが、一般的な受診の流れと診療科の選択について考えてみましょう。まず、最も身近な相談先として、かかりつけの内科医や総合診療科が挙げられます。これらの医師は、全身の状態を把握し、初期診断を行うのに適しています。症状や他に気になることがあれば、詳しく伝えましょう。例えば、頭痛や発熱、視覚異常、体重減少といった全身症状を伴う場合は、より専門的な検査や治療が必要になる可能性があるため、内科で初期評価を受けた後、適切な専門科へ紹介されることになります。もし、こめかみの血管の浮き上がりに加えて、皮膚の赤みや湿疹、かゆみといった皮膚症状が主である場合は、皮膚科の受診が適切かもしれません。皮膚科医は、皮膚そのものの変化や、皮膚を通して見える血管の状態を専門的に診察します。ズキズキとした拍動性の頭痛や、めまい、しびれといった神経症状が伴う場合は、神経内科が選択肢の一つとなります。神経内科では、脳や神経系の疾患との関連を調べます。特に、側頭動脈炎が疑われるような症状、例えばこめかみの圧痛、ものを噛むときの痛み、急な視力低下などがある場合は、リウマチ科や膠原病科が専門となります。これらの科では、血管の炎症性疾患を専門的に扱っています。また、高血圧が原因で血管が目立っている可能性も考えられるため、血圧が高いと指摘されたことがある方や、動悸、息切れといった循環器系の症状がある場合は、循環器内科への相談も考慮に入れると良いでしょう。重要なのは、自己判断せずに、まずは医療機関に相談することです。どの科を受診すべきか迷う場合は、総合病院の受付で相談したり、かかりつけ医に相談して指示を仰いだりするのがスムーズな方法と言えるでしょう。
こめかみ血管目立つ時何科を受診すべきか