ある日の朝、幼稚園に行こうと準備をしていた息子の顔を見て、私は思わず声を上げてしまいました。右目の上がパンパンに腫れ上がり、本人は少し痒そうに目をこすっていたのです。昨日までは何ともなかったはずなのに、一晩でこれほど変わるものかと動揺しました。これが噂に聞くものもらいなのだと直感しましたが、初めての経験だったため、どのように対処すべきか分からず、その日は幼稚園を休ませて眼科へ連れて行くことにしました。待合室で待っている間、息子はしきりに目を触ろうとするので、私はそれを止めるのに必死でした。診察室で先生に診てもらうと、典型的な麦粒腫ですねと診断されました。先生の説明によれば、泥遊びをした後の手で目を触った際、小さな傷から菌が入ってしまったのではないかとのことでした。思い返せば前日の公園遊びで、息子はかなり派手に砂まみれになっていました。処方されたのは、一日に数回差す目薬と、寝る前に塗る軟膏でした。小さな子供に目薬を差すのは一苦労でしたが、アンパンマンのぬいぐるみを使って気を引いたり、寝ている隙に差したりと、試行錯誤の連続でした。また、タオルを家族と別にし、枕カバーも毎日取り替えるなど、衛生面には細心の注意を払いました。二日ほど経つと腫れは劇的に引き、一週間後には元のパッチリとした目に戻りました。この経験を通して痛感したのは、子供の衛生管理の難しさと、早期受診の大切さです。自分では気をつけていたつもりでも、子供の予期せぬ行動が原因で病気になることは避けられません。ただ、異変に気づいたときにすぐ専門医に相談することで、重症化を防ぎ、親自身の不安も解消されるのだと学びました。今では、息子も外から帰ったら真っ先に石鹸で手を洗うことが習慣になり、あれ以来、一度もものもらいにはなっていません。