足の指の間が猛烈に痒くなったり、足の裏の皮がボロボロと剥けてきたりしたとき、多くの人が真っ先に疑うのが水虫です。しかし、いざ病院へ行こうと考えた際に何科を受診すれば良いのか迷う方も少なくありません。結論から言えば、水虫の診断と治療を専門とするのは皮膚科です。水虫は白癬菌というカビの一種が皮膚の角質層に寄生することで起こる感染症であり、皮膚の専門家である皮膚科医による診察が最も確実です。内科でも診察自体は可能ですが、水虫と似た症状を示す疾患は他にも多いため、正確な鑑別診断には皮膚科特有の検査が不可欠となります。例えば、湿疹や汗疱、掌蹠膿疱症といった病気は、見た目だけでは水虫と非常によく似ていますが、治療法は全く異なります。もし水虫ではないのに自己判断で市販の水虫薬を塗ってしまうと、かえって症状を悪化させてしまうこともあります。皮膚科で行われる最も一般的な検査は、皮膚の一部を軽く採取して顕微鏡で観察する顕微鏡検査です。この検査によって、実際に白癬菌が存在するかどうかをその場で確認することができます。痛みは全くなく数分で結果が出るため、まずはこの検査を受けることが完治への第一歩となります。最近では皮膚科を標榜するクリニックも多く、通いやすい場所で専門的なアドバイスを受けることが可能です。水虫は放置すると家族にうつしてしまったり、爪水虫へと進行して治療が長期化したりする恐れがあります。また、糖尿病などの持病がある方の場合は、足の傷から細菌感染を起こして重症化するリスクも無視できません。痒みがある場合はもちろん、痒みがなくても皮が剥けたり水ぶくれができたりしている場合は、迷わずに皮膚科を受診しましょう。適切な処方薬を正しく使用すれば、水虫は決して治らない病気ではありません。自分の判断で治療を中断せず、専門医の指導のもとでしっかりと菌を根絶させることが、健やかな足の状態を取り戻すための唯一の方法です。