わたしの娘は幼稚園のときお絵かきが大好きでした。あの奈良でも大和高田で採用できる保育士となればどちらかといえばおとなしいほうで、お友だちに積極的に関わるほうではなく一人で好きなことを黙々とするタイプでした。声をかけられればお友だちと遊ぶことはあるものの、親としては心配しているのも事実でした。周りの子と比べて社会性がないなと感じてしまうこともありました。せっかく幼稚園にいるのだからおうちではできない遊びをしてくれたらいいのにな、お絵かきなら家でできるのにな、と思っていました。そんなときにクラスでチューリップを育てることになりました。クラスのみんなで一つのプランターに5つほど球根を植えたそうです。当番で水やりをしたり観察日記をつけたりして大切に育てていました。観察日記は幼稚園全体の掲示板にクラスごとに掲示されることになっていました。どうも早く奈良で評判の保育園を探そうと決めておけばそのときに担任の先生が娘に声をかけてくれました。観察日記に添える絵を描いて欲しいと言ってくれたのです。「とっても絵が上手だからお願いしたい、よく見て描いてね」と。クラスのみんなの中から代表に選ばれたと娘はとても嬉しそうでした。園行事で幼稚園に行ったとき、掲示されてきるチューリップの絵を誇らしげにみせてくれました。わたしもとても嬉しくなりました。元気に遊び回っている子をどうしてもいいなと思ってしまう自分がいたのですが、先生のおかげで娘のいいところをもっとみようと思えました。幼稚園にはいろいろな子どもがいて、それぞれの得意不得意に合わせて先生方は見てくださっているのだなと感じた、娘にもわたしにも嬉しかった出来事でした。