もしエアコン病(クーラー病)のような症状が現れてしまったら、どのように対処すれば良いのでしょうか。つらい症状を少しでも和らげ、早期の回復を目指すための対処法をご紹介します。まず、体を温めることが基本です。冷房の効いた部屋から一時的に出て、暖かい場所で体を休ませるか、あるいは室内にいても、設定温度を少し上げる、窓を開けて外気を取り入れるなどして、急激な温度差をなくすようにしましょう。温かい飲み物(白湯、ハーブティー、生姜湯など)を飲むのも効果的です。ただし、カフェインを多く含むコーヒーや紅茶、アルコールは、利尿作用があったり、自律神経を刺激したりする可能性があるため控えましょう。服装で調節するのも大切です。カーディガンやストール、ひざ掛け、レッグウォーマー、靴下などを着用し、特に冷えやすい首筋、肩、腰、足元を温めましょう。腹巻きも、内臓を温め、消化機能の改善に役立つことがあります。軽いストレッチやマッサージも、血行を促進し、筋肉のこわばりを和らげるのに有効です。特に、首や肩、腰、足首などをゆっくりと動かしたり、優しく揉みほぐしたりすると良いでしょう。入浴は、シャワーだけでなく、ぬるめのお湯(38度から40度程度)にゆっくりと浸かるのがおすすめです。体が芯から温まり、リラックス効果も得られ、自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。ただし、長湯は体力を消耗するので注意が必要です。食事は、消化が良く、栄養バランスの取れたものを摂るように心がけましょう。胃腸が弱っている場合は、おかゆやうどん、スープなど、温かく消化しやすいものが適しています。十分な睡眠と休息も不可欠です。疲労は自律神経の乱れを助長し、症状を悪化させる可能性があります。できるだけリラックスして、質の高い睡眠をとるようにしましょう。もし、これらのセルフケアを行っても症状が改善しない、あるいは日常生活に支JRをきたすほどつらい場合は、我慢せずに医療機関(内科や心療内科など)を受診し、医師に相談するようにしてください。