エアコンの効いた室内で「寒い!」と感じた時、我慢していると体が冷え切り、自律神経の乱れや体調不良に繋がってしまいます。そんな時には、即効性のある温め方を試して、体を冷えから守りましょう。まず、手軽にできるのが「温かい飲み物を飲む」ことです。白湯や生姜湯、ハーブティー(カモミールやジンジャーティーなど)、ココアなどがおすすめです。カフェインの入ったコーヒーや紅茶も一時的に体を温めますが、利尿作用があるため、飲みすぎには注意しましょう。内側から体を温めることで、ホッとするとともに血行も促進されます。次に、「体を動かす」ことも効果的です。じっと座っていると血行が悪くなり、ますます冷えを感じやすくなります。簡単なストレッチや、その場で足踏みをするだけでも、筋肉が動き、熱が産生されて体が温まります。特に、ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、ここの筋肉を動かすことで全身の血行改善に繋がります。肩を回したり、首をゆっくりストレッチしたりするのも、凝り固まった筋肉をほぐし、血流を良くするのに役立ちます。また、「衣服で調整する」のは基本中の基本です。カーディガンやストール、ひざ掛け、レッグウォーマー、靴下などを一枚羽織ったり身に着けたりするだけで、体感温度は大きく変わります。特に、首、手首、足首という「三つの首」は、太い血管が皮膚の表面近くを通っているため、ここを温めると効率よく全身を温めることができます。薄手の腹巻きでお腹を温めるのも、内臓の冷えを防ぎ、自律神経を整えるのに効果的です。さらに、「使い捨てカイロを活用する」のも良いでしょう。お腹や腰、肩甲骨の間など、冷えを感じやすい部分や、大きな血管が通っている部分に貼ると、じんわりと体が温まります。ただし、低温やけどには注意し、直接肌に貼らないようにしましょう。これらの方法は、あくまで一時的な対処法ですが、寒いと感じた時にすぐに行動することで、体が冷えすぎるのを防ぎ、自律神経への負担を軽減することができます。日頃から、冷え対策グッズを職場やカバンに常備しておくのも賢い方法です。
エアコンで寒いと感じたら試したい即効性のある温め方