ある週末の午後、1歳になったばかりの息子が突然、不機嫌になり、熱を測ると38度5分。すぐに小児科を受診すべきか、自宅で様子を見るべきか、迷う親御さんも多いのではないでしょうか。私たちの場合は、まずかかりつけの小児科に電話で相談しました。発熱以外の症状がないこと、水分は摂れていることを伝えると、「まずは自宅で水分補給をしっかり行い、熱が高ければ解熱剤を使用しながら様子を見てください。もし明日になっても熱が下がらない、または、ぐったりしているなど気になる症状があれば受診してください」とのアドバイスでした。その夜は、息子はぐずりながらも眠りにつき、私たち夫婦も交代で熱を測ったり、体を冷やしたりしながら朝を迎えました。しかし、熱は一向に下がる気配がなく、翌朝も39度台が続きました。念のため、かかりつけの小児科を再受診。医師からは「おそらく突発性発疹でしょう。熱が下がってから発疹が出るのが特徴です」と説明を受けました。実際に、その日の夕方には熱が下がり始め、翌朝には平熱に。そして、熱が下がったと同時に、お腹や背中に小さな赤い発疹がポツポツと現れました。突発性発疹は、特に生後6ヶ月から1歳半くらいの赤ちゃんによく見られる病気で、高熱の後に発疹が出ることが診断の決め手となります。発熱期間中は、食欲が落ちたり、機嫌が悪くなったりすることがありますが、解熱剤を使って苦痛を和らげ、水分補給をしっかり行うことが大切です。発疹が出て熱が下がれば、基本的に病気のピークは過ぎたと考えられます。今回の経験で、子どもの発熱時に焦らず、まずは冷静に観察することの重要性を痛感しました。そして、判断に迷った時は、遠慮なくかかりつけ医に相談することが大切です。小児科医は、子どもの症状や状態を総合的に判断し、適切なアドバイスや治療を提供してくれます。
急な発熱、どうする?突発性発疹のサインと小児科受診のタイミング