長年、突然襲ってくる動悸と息苦しさに悩まされていました。初めは年のせいかと思っていたのですが、頻度が増し、日常生活にも支障をきたすようになったため循環器内科を受診しました。検査の結果、発作性上室性頻拍という不整脈だと診断され、医師からカテーテルアブレーション手術を勧められました。心臓の手術と聞いて最初は大きな不安を感じましたが、先生から手術の方法や成功率、術後の生活について詳しい説明を受け、根治の可能性があるならと手術を決意しました。手術前日は緊張でなかなか寝付けませんでしたが、看護師さんの優しい言葉に少し気持ちが和らぎました。手術当日は、局部麻酔で行われました。足の付け根からカテーテルが挿入される感覚はありましたが、痛みはほとんどありません。心臓の中でカテーテルが動いているのを感じるのは不思議な感覚でした。時折、わざと不整脈を誘発させて原因箇所を特定する検査があり、その瞬間は普段の発作と同じような動悸がしましたが、すぐに先生が処置をしてくれて治まりました。手術時間は約3時間ほどだったでしょうか。無事に終了したと告げられた時は、本当にほっとしました。術後は数時間ベッドの上で安静にする必要がありましたが、翌日には歩行も可能になり、数日で退院することができました。退院後しばらくは、処方された薬をきちんと飲み、無理のない生活を心がけました。そして何よりも嬉しかったのは、あれほど頻繁に起きていた動悸の発作がぱったりとなくなったことです。手術を受けてから数ヶ月が経ちますが、今では発作の不安から解放され、毎日を穏やかに過ごせています。以前は諦めていた軽い運動も楽しめるようになり、生活の質が格段に向上したことを実感しています。もちろん、手術にはリスクも伴いますし、全ての人に同じ結果が出るとは限りませんが、私にとっては勇気を出してカテーテルアブレーションを受けて本当に良かったと思っています。
私の不整脈手術カテーテルアブレーション