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赤ちゃんの高熱と発疹突発性発疹との向き合い方
初めての育児は喜びと同時に不安も多いものです。特に赤ちゃんが熱を出すと、親は心配で胸がいっぱいになります。ある日、生後8ヶ月の娘が突然39度の高熱を出しました。機嫌はそこまで悪くないものの、初めての高熱に夫婦で顔を見合わせました。休日診療所を受診し、インフルエンザやRSウイルスの検査をしましたが、結果は陰性。解熱剤を処方され、ひとまず自宅で様子を見ることにしました。しかし、熱はなかなか下がらず、3日目の朝、熱が平熱に戻ると同時に、お腹や背中に赤い発疹が広がり始めました。小児科に再度連れて行くと、医師は「突発性発疹ですね」と穏やかに告げました。突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルス6型または7型によって引き起こされる乳幼児の一般的な感染症です。特徴的なのは、高熱が数日続き、熱が下がると同時に全身に発疹が現れること。この発疹はかゆみがなく、数日で自然に消えるため、特別な治療は必要ありません。医師の説明を聞き、ようやく胸をなでおろしました。発疹が出始めた頃は、娘の体が赤くなるのを見て、また別の病気ではないかと不安になりましたが、事前に突発性発疹の知識があれば、もう少し落ち着いて対応できたかもしれません。この経験から学んだのは、子どもの体調変化にいち早く気づき、適切な医療機関を受診することの重要性です。そして、何よりも親が落ち着いて対応することが、子どもの安心にも繋がるのだと実感しました。突発性発疹と診断された後は、発疹が自然に消えるのを待ちながら、保湿を心がけ、清潔を保つことが大切です。また、熱が下がって機嫌が良くなれば、無理のない範囲で普段通りの生活に戻っても大丈夫です。突発性発疹はほとんどの場合、予後良好な病気ですが、稀に熱性けいれんを併発することもあります。もし高熱が続く中でけいれんを起こしたり、ぐったりしているなど、普段と様子が異なる場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。